中小企業の「No.3(経営参謀)」とは?
育てる・相談する・任せるの選び方
「右腕がほしい」「自分の考えを形にしてくれる人がいれば」。中小企業の経営者の方から、いちばん多くいただくご相談です。この記事では、No.3(経営参謀)が実際に何をする人なのか、そしてNo.3を確保する3つの方法と、自社に合った選び方を整理します。
なぜ中小企業に「No.3(経営参謀)」が必要なのか
社員が数名から数十名の会社では、社長が経営者であると同時に、いちばんのプレイヤーでもあることがほとんどです。営業も、採用も、社員の相談も、最後は社長のところに集まってきます。
その結果、本来いちばん時間を使うべき「この先、会社をどうするか」を考える時間が、毎日の対応に押し出されてしまいます。売上が伸び悩むときや、人が定着しないときの根っこには、たいていこの構造があります。
No.3の本当の役割は「翻訳」と「推進」
No.3の仕事を一言でいうと、社長の頭の中にある方針を、現場が動ける形に置き換えることです。「今期は採用を強化したい」という一言を、何を・誰が・いつまでにという計画に分け、進み具合を確かめながら最後まで動かします。
「こうしたい」
優先順位をつける
確認のタイミング
それがNo.3のいちばん大きな価値です。
No.3が「見つからない・育たない」3つの理由
必要性は分かっていても、多くの会社でNo.3はなかなか生まれません。理由は大きく3つです。
1. 社内に経営の目線を持つ人がいない
現場の仕事が得意な人と、会社全体を見て優先順位をつけられる人は、求められる力が違います。少人数の会社では、後者の経験を積む機会そのものが少ないのが実情です。
2. 育つまでに時間がかかる
社内の誰かをNo.3に育てる場合、一人前になるまで2〜3年かかることも珍しくありません。その間も、社長の負担はほとんど変わりません。
3. 社長自身が「何を任せればいいか」分からない
長く一人で回してきた社長ほど、仕事が頭の中で一体になっていて、切り出し方が分からなくなっています。任せる範囲が決まらないまま人を採っても、結局は社長が抱え直すことになります。
No.3を確保する3つの方法
No.3を確保する方法は、「社内で育てる」「外部に相談する」「外部に任せる」の3つに分けられます。それぞれの特徴を比べると、次のようになります。
| 社内で育てる | 外部に相談する (顧問・コンサル) | 外部に任せる (No.3代行) | |
|---|---|---|---|
| 動き出すまで | 遅い(年単位) | 早い | 早い |
| 費用のかかり方 | 給与・育成コスト | 月額の顧問料など | 支援範囲に応じて |
| 方針づくり・助言 | △ 経験しだい | ◎ | ◎ |
| 現場での実行 | ◯ | △ 基本は社内で | ◎ |
| 社内に残るもの | ◎ 人が育つ | △ 資料が中心 | ◎ 仕組みと引き継ぎ |
| 向いている状況 | 時間に余裕があり 候補者がいる | 実行できる人が 社内にいる | すぐに前へ 進めたい |
※ 一般的な傾向をまとめたものです。会社の状況によって変わります。
3つの方法は、どれか一つに決める必要はありません。外部のNo.3で立ち上げ、社内の候補者に引き継ぐ「組み合わせ」が、いちばん現実的なことも多いです。
自社に合う方法の選び方
迷ったときは、次の2つの質問で考えてみてください。
時間に余裕があり、No.3候補になりそうな社員がいる会社。
→ 社内で育てる実行できるメンバーはいて、方針の壁打ち相手がほしい会社。
→ 顧問・コンサルに相談社長に仕事が集中していて、実行まで一緒に動ける人がほしい会社。
→ No.3代行に任せる外部のNo.3に任せると、何が変わるか
HITODASUKEのNo.3代行は、社長の隣に入り、方針づくりから現場での実行までを一続きで担います。私たちが関わるときは、次の順番で進めます。
- 話す:社長の考えと、今いちばん詰まっていることを聞き取る
- 描く:やることを分けて、優先順位と担当・期限を決める
- 動かす:会議の進行、採用や営業の実務まで一緒に動く
- 仕組みにする:社内のメンバーだけで回るように、やり方を引き継ぐ
特に、採用・RPO(採用代行)と営業の型づくりは、私たちがいちばん得意とする領域です。「人が採れない」「社長しか売れない」という悩みから入っていただくことも少なくありません。
大切なのは、私たちがいなくなっても会社が回る状態をつくることです。外部のNo.3は、ずっと頼り続ける存在ではなく、会社が自走するまでの伴走役だと考えています。
よくあるご質問
Q.社内で育てるのと外部に頼むの、どちらが良いですか?
二者択一で考えなくて大丈夫です。立ち上げの時期だけ外部のNo.3に入ってもらい、その間に社内の候補者へ仕事のやり方を引き継ぐ方法が、いちばん失敗が少ない進め方です。
Q.経営コンサルと何が違うのですか?
コンサルは課題の分析と提案が中心です。No.3は提案に加えて、会議の進行や現場との調整、採用や営業の実務まで入り込み、決めたことを最後まで動かします。
Q.どのくらいの期間、関わってもらうのが一般的ですか?
目安は半年から1年です。最初の3か月で優先順位と仕組みの土台をつくり、その後は社内のメンバーに少しずつ引き継いでいきます。
Q.社員が数名の会社でも頼めますか?
はい。むしろ人数が少ない会社ほど、社長に仕事が集中しやすく、効果が出やすい傾向があります。個人事業主の方からのご相談もお受けしています。
Q.社内の情報を外部に出すのが不安です。
ご契約時に秘密保持契約を結びます。共有いただく範囲も、最初に一緒に決めてから進めます。
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