「中小企業のNo.3(経営参謀)とは?」

Column — Management

中小企業の「No.3(経営参謀)」とは?
育てる・相談する・任せるの選び方

2026年10月1日読了目安 約8分HITODASUKE編集部
ひとりで抱える社長 No.3が隣にいる社長 採用どうする…営業も… 社長 未来を描く No.3 今月やること

「右腕がほしい」「自分の考えを形にしてくれる人がいれば」。中小企業の経営者の方から、いちばん多くいただくご相談です。この記事では、No.3(経営参謀)が実際に何をする人なのか、そしてNo.3を確保する3つの方法と、自社に合った選び方を整理します。

なぜ中小企業に「No.3(経営参謀)」が必要なのか

社員が数名から数十名の会社では、社長が経営者であると同時に、いちばんのプレイヤーでもあることがほとんどです。営業も、採用も、社員の相談も、最後は社長のところに集まってきます。

その結果、本来いちばん時間を使うべき「この先、会社をどうするか」を考える時間が、毎日の対応に押し出されてしまいます。売上が伸び悩むときや、人が定着しないときの根っこには、たいていこの構造があります。

No.3の本当の役割は「翻訳」と「推進」

No.3の仕事を一言でいうと、社長の頭の中にある方針を、現場が動ける形に置き換えることです。「今期は採用を強化したい」という一言を、何を・誰が・いつまでにという計画に分け、進み具合を確かめながら最後まで動かします。

社長の頭の中方針・想い・
「こうしたい」
→
No.3が翻訳するやることを分けて
優先順位をつける
→
現場が動ける計画担当・期限・
確認のタイミング
図1:No.3は、社長の方針を「現場が動ける計画」に置き換える
社長が「決める」ことに集中できる状態をつくる。
それがNo.3のいちばん大きな価値です。

No.3が「見つからない・育たない」3つの理由

必要性は分かっていても、多くの会社でNo.3はなかなか生まれません。理由は大きく3つです。

1. 社内に経営の目線を持つ人がいない

現場の仕事が得意な人と、会社全体を見て優先順位をつけられる人は、求められる力が違います。少人数の会社では、後者の経験を積む機会そのものが少ないのが実情です。

2. 育つまでに時間がかかる

社内の誰かをNo.3に育てる場合、一人前になるまで2〜3年かかることも珍しくありません。その間も、社長の負担はほとんど変わりません。

3. 社長自身が「何を任せればいいか」分からない

長く一人で回してきた社長ほど、仕事が頭の中で一体になっていて、切り出し方が分からなくなっています。任せる範囲が決まらないまま人を採っても、結局は社長が抱え直すことになります。

No.3を確保する3つの方法

No.3を確保する方法は、「社内で育てる」「外部に相談する」「外部に任せる」の3つに分けられます。それぞれの特徴を比べると、次のようになります。

社内で育てる外部に相談する
(顧問・コンサル)
外部に任せる
(No.3代行)
動き出すまで遅い(年単位)早い早い
費用のかかり方給与・育成コスト月額の顧問料など支援範囲に応じて
方針づくり・助言△ 経験しだい◎◎
現場での実行◯△ 基本は社内で◎
社内に残るもの◎ 人が育つ△ 資料が中心◎ 仕組みと引き継ぎ
向いている状況時間に余裕があり
候補者がいる
実行できる人が
社内にいる
すぐに前へ
進めたい

※ 一般的な傾向をまとめたものです。会社の状況によって変わります。

ポイント

3つの方法は、どれか一つに決める必要はありません。外部のNo.3で立ち上げ、社内の候補者に引き継ぐ「組み合わせ」が、いちばん現実的なことも多いです。

自社に合う方法の選び方

迷ったときは、次の2つの質問で考えてみてください。

Q1. 半年以内に、目に見えて前へ進めたい?
NO
CASE A:社内で育てる
YES
Q2. 決めたことを実行できる人が社内にいる?
YES
CASE B:相談する
NO
CASE C:任せる
図2:2つの質問で、自社に合う方法が見えてくる
CASE Aじっくり育てたい

時間に余裕があり、No.3候補になりそうな社員がいる会社。

→ 社内で育てる
CASE B考えを整理したい

実行できるメンバーはいて、方針の壁打ち相手がほしい会社。

→ 顧問・コンサルに相談
CASE Cとにかく前へ進めたい

社長に仕事が集中していて、実行まで一緒に動ける人がほしい会社。

→ No.3代行に任せる

外部のNo.3に任せると、何が変わるか

HITODASUKEのNo.3代行は、社長の隣に入り、方針づくりから現場での実行までを一続きで担います。私たちが関わるときは、次の順番で進めます。

  • 話す:社長の考えと、今いちばん詰まっていることを聞き取る
  • 描く:やることを分けて、優先順位と担当・期限を決める
  • 動かす:会議の進行、採用や営業の実務まで一緒に動く
  • 仕組みにする:社内のメンバーだけで回るように、やり方を引き継ぐ

特に、採用・RPO(採用代行)と営業の型づくりは、私たちがいちばん得意とする領域です。「人が採れない」「社長しか売れない」という悩みから入っていただくことも少なくありません。

大切なのは、私たちがいなくなっても会社が回る状態をつくることです。外部のNo.3は、ずっと頼り続ける存在ではなく、会社が自走するまでの伴走役だと考えています。

よくあるご質問

Q.社内で育てるのと外部に頼むの、どちらが良いですか?

二者択一で考えなくて大丈夫です。立ち上げの時期だけ外部のNo.3に入ってもらい、その間に社内の候補者へ仕事のやり方を引き継ぐ方法が、いちばん失敗が少ない進め方です。

Q.経営コンサルと何が違うのですか?

コンサルは課題の分析と提案が中心です。No.3は提案に加えて、会議の進行や現場との調整、採用や営業の実務まで入り込み、決めたことを最後まで動かします。

Q.どのくらいの期間、関わってもらうのが一般的ですか?

目安は半年から1年です。最初の3か月で優先順位と仕組みの土台をつくり、その後は社内のメンバーに少しずつ引き継いでいきます。

Q.社員が数名の会社でも頼めますか?

はい。むしろ人数が少ない会社ほど、社長に仕事が集中しやすく、効果が出やすい傾向があります。個人事業主の方からのご相談もお受けしています。

Q.社内の情報を外部に出すのが不安です。

ご契約時に秘密保持契約を結びます。共有いただく範囲も、最初に一緒に決めてから進めます。

あわせて読む

公開準備中経営顧問・コンサル・業務代行・No.3代行は、何が違うのか
公開準備中採用がうまくいかないとき、何から見直すべきか
公開準備中営業が社長頼みから抜け出せないのは、なぜか
公開準備中外部に頼んでも成果が出ないのは、なぜか
Let’s Move Forward

社長ひとりで、抱えこまない。

何から手をつければいいか分からない段階でも大丈夫です。
初回60分で、今いちばん詰まっていることを一緒に整理します。

初回相談を申し込む →
✓ 初回はオンラインで60分✓ 全国対応✓ 無理な営業はしません